矢吹町中町第一災害公営住宅
2016年

福島県中通りに位置する矢吹町の災害公営住宅を木造で計画しました。旧奥州街道の景観まちづくりのモデル地区として、木による景観づくりを進めています。
共用廊下とベランダのスラブや庇に120mmの厚板集成材を採用し、軒裏をあらわしとし、振動防止のための柱材、手すりの防雪板や一部の外壁に木材を使用することで、木の表情が水平垂直に織りなす特徴的な景観を形成します。
在来木造工法を主体とし、外周まわりのスラブ(または庇)に厚板集成材を使用するこのデザイン手法は、住宅以外の共同住宅等の2-3階建ての準耐火建築物のプロトタイプとして活用できると考えています。
木造では弱いと言われている遮音についても乾式遮音二重床の開発を共同で行い、採用しています。

建築データ

設計:Studio Kuhara Yagi 
監修:team Timberize
構造:MID研究所
施工:高田工業
建築用途:共同住宅
所在地 :福島県矢吹町
主体構造:木造
建築面積:603.57㎡
延床面積:964.64㎡
竣工  :2016年1月
受賞歴 :第37回東北建築賞 作品賞(一般建築部門)受賞