株式会社 山下設計

地球環境と共生する次世代型木造建築を目指す。

私達は次の2つの視点を大切にした木造建築物の設計に取り組み、森林資源の有効活用と脱炭素社会の推進を目指します。

1.幅広い建築物への木質材料の活用
低層建築物はもちろん、中層・高層建築物においても木材の活用を検討します。
建物全体の木造化が難しい場合も、耐震壁と外装材を兼用した木質パネルを外装デザインとして取り込むなど、木材の使用が効果的な部分を、従来の鉄やコンクリートから置き換えていき、環境負荷の低減とCO2の固定化を進めます。

2.「無垢ファ―スト」の木材利用
木材の導入を検討するときは、各地域の森林資源の有効活用や、加工・運搬等によって生じるエネルギー・CO2削減を視野に入れ、地域産の丸太や製材などの無垢材を優先した検討を行います。木1本からの木材利用率を高めるとともに、加工や運搬によって生じるロスを削減します。エンジニアリングウッドを使用する場合でも、同様の視点での検討を行い、各地域の木材供給事情に応じた最適な設計を行います。
日本が伝統的に培ってきた木造技術と現代の技術を組み合わせることで、地球環境と共生する次世代型木造建築の実現を目指します。

東部地域振興ふれあい拠点施設(撮影:解良信介 URBAN ARTS)
6階建て文化施設の上部2階を木造化し、外周部にLVL耐震パネルを市松状に配したデザインとすることで、建設当時における省CO2建築の最先端モデルを実現した。

長崎市新庁舎(撮影:株式会社エスエス)
19階建て超高層建物の外周部にCLTパネルを耐震要素として配置することで、鉄・コンクリートの使用量を減らし環境負荷を低減させると共に、木材へのCO2の固定化を図った。

当麻町役場(撮影:SAKAI Koji /GRAYTONE PHOTOGRAPHS)
地域産の流通製材で大規模なオフィスをつくる試み。標準スパンを木造住宅と同等の3.64mとし、120角の製材を組み合わせることで、コストを抑えつつ独自性の高い環境を実現した。

立田山憩いの森・お祭り広場公衆トイレ「森と人の輪」(撮影:YASHIRO PHOTO OFFICE)
丸太の機械加工技術を開発し、小径木等の未利用材を建材として普及させる試み。小径の丸太をランダムに配置した自然の木々に囲まれたような空間をつくり出している。

【山下設計HPへのリンク】
東部地域振興ふれあい拠点施設
当麻町役場
立田山憩いの森・お祭り広場公衆トイレ