建築の日本展 その遺伝子のもたらすもの
2018年

「ティンバライズ200」
現代都市では、土地の有効活用から建物は高層化、多層化が求められます。伝統的な木造建築は、東大寺大仏殿など平屋の大屋根建築が主流で、多層建築は望楼や楼閣、天守などに限られていました。日本の伝統木造建築には、直接的に高層木造建築につながる技術は少ないですが、古代や中世の建築にみられる柱梁を規則正しく格子状に組んだ架構や太い列柱など、都市木造を触発する要素は数多く見られます。例えば、現代建築では単純明快な架構形式が求められるように、伝統木造では「木割」という寸法体系のなかで整理してきました。また、現代建築の構造体とカーテンウォールの構成は、伝統木造の柱と建具の構成と同様です。
現代では、木質材料による大断面の柱梁、厚い床や壁が使用可能で、その加工・施工技術とともに、構造設計、防耐火設計の手法が整備されつつあります。伝統木造建築の思想と技術と、現代の建築技術の融合により都市に適した木造超高層建築が実現されつつあります。

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