Timberize Tokyo HARUMI 木橋・パークレット・サイクルステーション・サイクリングロード
2014年
パークレット

オリンピック後の東京の街を、さまざまな形で木造化してみようという提案です。木の素材やスケールが、これまでの街にはなかった親密でやわらかな景観を作り出します。木造集合住宅の棟間をつなぐ木橋や、パークレット(バス停などを拡張した休憩スペース)の木造ルーフは、街の中で木を身近に感じる存在です。また、クリーンな移動手段である自転車のためのサイクリングロードと、その中継点であるサイクリングステーションは、近未来の街を象徴する木造施設です。

木橋
サイクリングロード

臨海部のまちを行き来するサイクリングロードは、ときには地上の狭隘な道路レベルから持ち上げられ、渋滞のない快適な移動を可能にします。24mごとに配置されたラケット型の鉄骨橋脚とその中間の鋼製リングによって、二重螺旋状に通直材を組んだ木造チューブを支えます。木造チューブの外面をガラスで覆い強い海風から走行者を守り、木材も保護します。木橋は耐候性の観点から屋根付きにすることが好ましく、チューブ状の断面は構造的にも合理的です。

サイクルステーション、サイクリングロード

木橋、パークレット、サイクルステーション 構造:木造
サイクリングロード 構造:鉄骨造+木造

【設計】
ティンバライズ 木橋研究会(保科章、木下勝茂、鈴木裕治、北川美代子、萩生田秀之、山田敏博)
team Timberize