糸魚川市駅北復興住宅
2019年

平成28年12月糸魚川市駅北地区に起きた大火からの復興の象徴となる、自力再建の難しい方々のための共同住宅である。
糸魚川産材の木材をふんだんに使用した、2棟構成の3階建木造準耐火構造の建物だ。
全18戸と市民のための交流スペースに加え、訪問診療所が併設されている。棟の間にある「ナカニワ」、南道路沿いの「雁木道(ガンギミチ)」、棟を南北に貫く「コウジ」という3つの通り道が特徴で、東通り沿いの広場とともに、市民が憩える場所であり、気軽に通り抜けたできる場所でもある。木材は、糸魚川産の越後杉を存分にいかし、外壁と柱に越後杉、廊下や庇の床に厚板集成パネルを採用し、集成材のラミナに糸魚川産杉を使用、新潟県内の集成材工場で製作した。地元産材の流通と普及に繋がることを願っている。

建築データ

発注者  糸魚川市
主要用途 共同住宅
敷地面積 1103㎡
建築面積 751㎡
延床面積 1396㎡
階数   地上3階
構造   木造
設計   2017年11月〜2018年3月
工期   2018年07月〜2019年3月

(設計)
建築  スタジオ・クハラ・ヤギ + team Timberize
    共同設計・積算:上越翔建設計、アジュールデザイン
構造  MID研究所
設備  電気:EOS plus
    機械:アミージュ企画設計
防耐火 桜設計集団

(施工)
建築 猪又・カネタ・後藤特定共同企業体
機械 井上商会
電気 松沢電業