鮫川村村民保養施設 さぎり荘

美しい里山の景観を、より魅力的に引き立てられるような外観、対照的に外の景色を切り取るように楽しめるシンプルな内観のデザイン。敷地なりにカーブを描き ながら水平に広がる在来木造の上に大断面集成材の大屋根が2つ連なり、里山の群落を思わせるシルエットを作り出している。鮫川バイオマスヴィレッジ構想に基づいて、恐らく国内初であろう4基の小型薪焚き温水器によって、村内から日常的に集められる柴や間伐材を燃料に温泉水昇温・給湯・館内暖房を行う、林産地ならではの環境共生型施設である。

建築データ

建築用途:保養所
竣工:2011年
延べ床面積:741㎡
規模:地上1階建
構造:木造
意匠設計:ウエガイト建築設計事務所
構造設計:MID研究所
施工:陰山建設