WRAP
2016年

所在地:愛媛県松山市
建築設計:黒崎 敏/APOLLO一級建築士事務所
構造設計:横山太郎/ロウファットストラクチュア
施工:富士造型
写真:西川公朗(にしかわまさお)

【寸評】

LVLとSPFを組み合わせたモノコック構造で、それぞれの部材は必要性能に応じて適材適所で使用されている。さまざまな木質材料をフラットに評価、選定し、論理的かつ合理的に組み合わせるというそのコンセプトはとても明快で、原理主義に陥りがちな木造建築とは一線を画するものであり、これからの木造建築に求められる姿勢であろう。この、ハイブリッドな木質構造の中で、LVLがその特質を生かして役割を果たしている点が、LVL賞にふさわしいところである。
このようなディテールがもたらす繊細な架構とは対照的に、空間構成は非常にシンプルで力強く、その絶妙なバランスの上に成立している建築デザインが秀逸である。 
(久原裕 / NPO法人 team Timberize 理事)